一般歯科

「次の10年を考えた治療」への取り組み

「次の10年を考えた治療」への取り組み

いくつになっても自分の歯でお食事を楽しめることは豊かな生活の基本であり、健康に繋がるものと考えています。そのため、当院では痛みがあるところだけを治すのではなく、お口の中の全体、そして全身の健康を診ることに重点を置いた診療を行っています。

特にご高齢の方へは、年齢やこの先のライフスタイル、体調やご家族のサポート体制などのことも考えて、患者様それぞれに適した治療をご提案するようにしています。「今」だけに重点をおくのではなく、「次の10年」も見据えて治療を進めています。

一般歯科の治療で配慮していること 

できるだけ再発を防ぐ確実な治療

当院の治療は、必要に応じて歯を削る、神経を抜く、抜歯するなどの処置を行うようにしています。その際、一度治療したところが再度むし歯や歯周病などにならないよう、丁寧に確実な治療を行うように心がけています。

できるだけ痛みの少ない治療

麻酔を使う際には表面麻酔を使って痛みを和らげる工夫をするなど、できるだけ痛みの少ない方法で治療を行っています。

患者様が納得できる治療

患者様に選択の余地があるようにするため、治療法は必ずいくつかご提示するようにしています。また、どんな治療を行う前にも必ず丁寧に説明を行い、患者様にご納得いただいてから進めるようにしています。

全身の健康状態を考えた治療

痛みやトラブルのあるところだけでなく、全身の健康状態をふまえた上で治療に入っています。特に、ご高齢の方や血圧の高い方の抜歯は時に危険を伴うこともあるので、血圧やその他の疾患、飲んでいるお薬に十分注意してから行っています。

独自の予防プログラム

独自の予防プログラム

現在、日本人の8割の成人が「歯周病」に感染していると言われています。歯周病は歯肉や歯を支えている顎の骨の病気です。最初は歯周病菌によって歯肉の炎症や出血が起こり、放っておくと顎の骨が破壊され溶けていく病気です。また、自覚症状がないまま進行していくことも歯周病の怖いところです。

歯がぐらつく、ブラッシング時に歯肉から血が出る、口臭が気になる、朝起きたら口の中が粘つく、食事のときによく物が歯に挟まる、などの症状がでたら要注意です。

当院では、歯周病の患者様に歯周病に関する知識や治療の必要性をご説明し、衛生士による予防ケアを丁寧に行っています。また、以下のような取り組みを行っています。

位相差顕微鏡を使った歯周病検査

当院では、歯周病の原因菌を検査するために位相差顕微鏡をご用意し、定期的に歯周病菌をチェックしています。

歯周病菌は無色透明なので、普通の顕微鏡では見ることができません。しかし、特殊な加工がされている位相差顕微鏡だと、歯周病菌をはっきりと確認することが可能です。また、現在の菌の状態や実際にどういう治療が必要かを判断できるので、治療後の結果も目で見て確認することができます。

検査内容によっては健康保険の適用となることもあります。

次世代の歯周病治療「ブルーラジカル」

az_perimiru azl_br_topbanner ultrasonic-vibration-and-radical-sterilization

重度歯周病の方にもできるだけ「歯を残す」ことを目指し、最新の医療機器であるブルーラジカル P-01(Blue Radical)を導入しています。ブルーラジカルは、世界で初めて非外科的な歯周病治療を目的として実用化された医療機器で、厚生労働省から「歯周治療・歯周炎・歯周ポケットの殺菌・スケーリング」と正式に認められた先進的な治療システムです。 従来のスケーリングやルートプレーニングに比べ、ブルーラジカルは歯周ポケットの深さを大きく改善する効果が治験で確認されている唯一の治療器とされています。特に、歯周炎がステージⅢ・Ⅳに進行し、通常のクリーニングでは改善が難しいケースでも、歯周ポケット内部で「殺菌」と「スケーリング」を同時に行うことが可能です。これにより、より高いレベルで歯周病菌を除去し、歯周組織の回復をサポートします。 ブルーラジカル治療の大きな特徴は、そのメカニズムの革新性にあります。過酸化水素に青色レーザー光を照射することで、細菌を破壊する“ラジカル”が発生します。このラジカル殺菌を、超音波振動と同時に歯周ポケット内部で作用させることで、従来よりも効率的に歯周病菌を除去することができます。また、歯周外科のように切開や縫合を必要としないため、身体への負担が少なく、治療後の回復が早いことも大きなメリットです。 重度の歯周病は、「抜歯しかない」と言われてしまう場合もあります。しかし、ブルーラジカルは外科処置に頼らずに歯周ポケットの改善を目指せる新しい選択肢として注目されています。当院では、歯周病の進行度・お口全体の状態・生活習慣などを踏まえて、ブルーラジカルが有効と判断できる患者様にご提案しています。 「できるだけ歯を残したい」「外科的な治療は避けたい」「重度の歯周病で悩んでいる」 そのような方は、ぜひ一度ご相談ください。当院では患者様の不安に寄り添いながら、最適な治療方法をご案内いたします。

【ブルーラジカル治療の主なメリット】
・歯周ポケットの減少効果が治験で確認されている
・重度歯周病(ステージⅢ・Ⅳ)にも非外科的に対応できる
・「殺菌」と「スケーリング」を同時に行えるため、効率的に細菌を除去できる
・切開・縫合を必要としないため身体への負担が少ない
・治療後の回復が早い
・従来治療で改善しにくい深い歯周ポケットにもアプローチできる
・抜歯を避けたいケースで歯を残せる可能性が広がる
・外科治療が苦手な方にも提案しやすい
・治療時間は従来と大きく変わらない
【ブルーラジカル治療をおすすめしたい方】
・中等度〜重度の歯周病と診断されている方
・「抜歯しかない」と言われたが、できるだけ歯を残したい方
・歯周ポケットが深く、通常のスケーリングでは改善しにくい方
・外科手術(切開や縫合)を避けたい方
・腫れや痛みをできるだけ抑えたい方
・歯周病治療を受けても改善が実感しにくかった方
・喫煙や生活習慣の影響で歯周病が進行してしまった方
・治療後の回復を早くしたい方

【ブルーラジカル治療を受ける際の注意点】

・治療はすべての患者様に適応できるわけではなく、歯周病の進行度や全身状態を確認したうえで判断します
・歯周ポケットの状態によっては、複数回の処置が必要となる場合があります
・治療後は一時的に違和感やしみるような感覚が出ることがあります
・重度の炎症がある場合、先に炎症を抑える処置(初期治療)が必要となることがあります
・治療効果には個人差があり、必ずしも全ての歯が改善するわけではありません
・歯周病の再発を防ぐため、治療後も定期的なメンテナンスやブラッシングの改善が重要です
・全身疾患(糖尿病・心疾患など)がある場合、事前に医師へ申告していただく必要があります
・妊娠中や授乳中の患者様は、適応可否を個別に判断します
・薬剤(過酸化水素)を使用するため、アレルギーなどの既往がある場合は必ずお知らせください

ブルーラジカルは、従来の歯周病治療を大きく進化させた新しい治療です。特殊な青色可視光レーザーを用いて、歯周ポケット内の細菌を選択的に除去し、歯ぐきへのダメージを最小限に抑えながら炎症を改善します。従来のスケーリングや外科的処置と異なり、痛みや出血がほとんどなく、麻酔を使わずに治療を行えるケースも多いのが特徴です。また、治療後の治癒が早く、通院回数の軽減にもつながります。さらに、ブルーラジカルは再発防止にも優れており、治療後のメンテナンスと組み合わせることで、健康な歯ぐきを長期的に維持できます。歯周病による腫れや出血、口臭にお悩みの方にもおすすめできる、安心で負担の少ない最新の歯周病治療法です。

レーザー治療

レーザー治療

レーザー光によって、むし歯予防や歯周病を改善する治療法です。歯を削らないので「痛みを感じにくい」治療です。副作用はなく身体に電気を通さないため、高血圧や妊娠中の患者様でも安心して受けていただけます。

小児歯科

大人でさえ怖い、不安で行きたくならない歯科医院、当院では、無理やり治療することはありませんし、お子様のペースに合わせて慣れてもらいながら治療を進めるようにしています。乳歯から永久歯になるまでの咬合誘導、歯並び、むし歯予防などの管理まで対応できますので、お気軽にご相談ください。

フッ素イオン導入

フッ素は、歯質に取り込まれると酸に強いフッ化リン酸カルシウムを形成します。フッ素は不安定な元素のため、常に他の元素とくっついています。しかし、パイキュアーという特殊な機械を使用することでフッ素をイオン化させ、本来なら歯牙に取り込まれにくいフッ素を効果的に導入することができます。

これがいわゆる「フッ素イオン導入」です。ハブラシなどでフッ素を塗布する方法もありますが、こちらの方法のほうがより効果的だと言われています。ぜひお試しください。

入れ歯治療

当院に来院される患者様で、”噛み心地が良くない”、”えずく”、”装置のバネの見た目が気になる”などの入れ歯のお悩みをよくお伺いします。実際、治療して患者様の入れ歯を見てみると、入れ歯の装置が患者様のお口に合っていないケースがほとんどです。
当院では、患者様のご希望やライフスタイルの環境などを聞かせて頂き、それに合うものをご提案しています。また、入れ歯以外の選択肢となるインプラント治療のメリット、デメリットも含めてご説明して、最終は患者様にご判断頂いております。

取り扱いしている主な入れ歯装置

金属床義歯
金属床義歯
特徴
  • 金属の床でできた入れ歯
  • プラスチックの入れ歯より薄く違和感が少ない
アタッチメント義歯
アタッチメント義歯
特徴
  • 咀嚼の際にヒンジ(蝶番)が折れて可動するため取り外しが簡単
  • 周囲の歯や歯肉に負担をかけにくい
  • 見た目は金具が見えます
インプラント義歯
インプラント義歯
特徴
  • 顎の骨に埋め込んだネジ状の「インプラント」を土台とした入れ歯
  • 固定力があるので、ご自身の歯に近い噛みやすさを実現
ストロングアタッチメント
ストロングアタッチメント
特徴
  • 装置の中に可動部分を組み込んだ入れ歯
  • 周囲の歯や歯肉に負担をかけにくい
  • 丈夫で長期間使用可能
  • 見た目は金具が見えます
ノンクラスプデンチャー
ノンクラスプデンチャー
特徴
  • 金属を全く使用しない入れ歯
  • 柔軟性に優れており壊れにくい
  • 非常に軽く、装着時の違和感も少ない

専門の医療機関との連携 

当院の院⻑は⼤学病院時代での⼝腔外科医での研鑽と経験を通じて、症例に応じて専⾨性のある医療機関と連携をしています。より高度な治療が必要と判断した場合は、速やかに適切な医療機関を紹介いたします。安心して受診してください。